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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【9月27日】~自民党総裁選と株価~

2024年9月27日

今週の最大の関心事である自民党総裁選に市場の注目が集まっています。

派閥解消が影響し9名もの候補者が乱立、各候補の主張にコントラストもあって大混戦の様相です。

我々国民に投票権はありませんが、ネットやSNSを巻き込んで国民的政策論争を引き起こしています。

誰が選ばれても市場の反応は未知数ですが、経済成長を重視する高市早苗経済安保相が次期自民党総裁選に選出された場合、10月初頭はご祝儀相場に発展する可能性が高いでしょう。

日経平均株価は先週200日線を回復し、本原稿執筆時で9月2日の高値39080円を超えてきました。

この9月2日の高値を上回ることは重要で8月5日安値(31,458円)を起点とした上昇二段上げ目(三波動構成)に入ったことが確定するのです。

つまり、現象面で非常に重要なポイントとなり、上値余地は一段と拡大することが予想できます。

ご存じの方も多いかと思いますが、一目均衡表で用いられる上値予測の一つにN、V、E、NTの4つの基本計算値があります。

ご参考までに記します。

9月2日高値(39,080円)、8月5日安値(31,156円)、そして9月9日の押し目(35,247円)を考慮し、これらで試算すると、

N計算値・・・(39,080円-31,156円)+35,247円=43,171円

V計算値・・・(39,080円-35,247円)+39,080円=42,913円

E計算値・・・(39,080円-31,156円)+39,080円=47,004円

NT計算値・・・(35,247円-31,156円)+35,247円=39,338円

仮に高市内閣が誕生となれば、日銀には利上げ抑制、金融緩和継続が求められます。

インフレによる家計支援や成長投資のため大規模な財政支出など経済政策を打ち出すとみられます。

経済政策を争点に掲げて解散総選挙となれば議席を減らさず優位な結果を得られるかも知れません。

第二次安倍政権で成立から2年半かけて日経平均は2.5倍となるアベノミクス相場となりましたが、同様のスケールとなれば10万円に迫る可能性もなくはないでしょう。

デフレ脱却が正念場を迎えた今、充実した稼ぐ力をいかに家計と消費に回すか正念場となりそうです。

投資調査部 内田






























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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。