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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【3月8日】~キングメーカーからのメッセージ~

2024年3月8日



裏金問題による支持率低迷により一気に求心力を失った自民党の派閥幹部や実力者たち。

学級崩壊のような自民党内で、にわかに「女性総理」の誕生を予想する声が高まっています。

その筆頭が上川陽子外務大臣であり、世論調査では石破元幹事長、小泉進次郎元環境大臣についで3位に急浮上してきました。

最大の理由は、麻生太郎副総裁のあの発言です。

『このおばさんやるねぇ、そんなに美しい方とは言わんけど』

外交手腕を評価するつもりで褒めようと思って発言したのでしょうが、容姿を皮肉ったことが不適切とされ結果は大炎上。

一方上川女史は抗議するかと思いきや、『どのような声もありがたく受け止める』と悠然と受け流し、結果として広く認知されるに至りました。

経歴は華々しいの一言です。

東京大学、三菱総研を経て、フルブライト奨学金で米ハーバードビジネススクールで政治行政学の修士を取得しています。

しかも、米民主党議員の政策スタッフとして現場経験もあるとか・・・。

実務面での力も折り紙付きで、法相時代に死刑廃止を掲げるカトリック信徒でありながら個人の思想・信条を封印し、16人の死刑執行に署名しました。

極刑に対する世間の非難や関係者からの恨みを買う事もすべて受け入れ、断固とした判断を下したのはすごいとしか言いようがありません。

ポスト岸田として初の女性総理の新鮮味が、古臭い自民党に刷新という新風、または期待感をもたらすことになるのでしょうか!?

麻生さんの発言に関して世間の批判は仕方がないとしても、それでも自民党のキングメーカーからの上川さんへの褒め言葉、これは明らかに永田町の住人に『次の総理は上川だぞ』と宣言しているように見えるのです。

つまり麻生派は上川を推すぞと。

これで総裁選の土俵にのったのはまず間違いなく、現在の宏池会もそれに準ずる可能性があるのではないかと。

早ければ、4月にも政局が一気に動く可能性があるとも伝えられます。

結果として政治がこれで変わるのであれば、望むところと思いますが皆さん如何でしょう。

投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。