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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【2月9日】~みんなで渡れば怖くない?~

2024年2月9日

4日に行われた前橋市長選は野党系の新人の女性候補小川昌氏(41)が自民・公明推薦の現職山本龍氏(64)を破って初当選しました。

与党が推す現職市長を、野党推しのしかも新人女性が破る大快挙の結果となりました。、

「保守王国」とされる群馬、しかも「自民の牙城」とされている前橋で、大どんでん返しとなる衝撃的な選挙結果と言えます。

民意からのNOを明らかに示した選挙結果であり、逆風の強さを思い知らされた自民党議員も多いことでしょう。

敗因は言うまでもありません、裏金事件です。

パーティー券のキックバックに端を発した裏金事件で無党派層が離れたことに加え、自民党幹部の立件が見送られ処分や辞職に至っていないことが自民に難ありと判断されたと見られます。

今後用意される検察審議会で起訴相当か否かの判断待ちになりますが、個人的には派閥の幹部の起訴はあるのではないか、そう思っています。

むしろ政治資金パーティーの裏金作りのような取るに足らない小物案件ではなく、もっと大きな事件を既に地検特捜部は内偵で仕掛けているのではないかと。

元々こういう政治資金パーティーっていうのは政治資金規正法の壁が厚いので、そんなにすごい成果が出るとは思えない。

にもかかわらず東京地検特捜部は年末年始をつぶして、全国から応援検事をもらって、相当な態勢でやっているっていうのはそれ以外の政治資金パーティー裏金以外の問題で何かすでに仕込んでいるか、あるいは内偵をしているんじゃないかと、そう思うのです。

取り敢えず現状は終わった感をだしておいて、その上で通常国会が終わった後(6月23日)に仕掛ける。

そんな気がしています。

この国のブラックボックスは政策活動費なるもので、合法的に巨額の使途不明金を生んできた「抜け穴」です。

見てくれのいい名前をつけて、使途は一切あかさず、税金もかからない。

5年で50億円もの政策活動費を受け取った自民党の二階俊博元幹事長が最終目標でしょう。

脱税で起訴された金丸さんのようになるのか、要注目です。

投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。