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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【10月20日】~いかに言葉を重ねても~

2023年10月20日

大リーグの大谷さんしかり、藤井さんしかり、この若者二人の事を小欄で触れるのは正直気が重い。

空前絶後、超絶怒涛・・・いかに言葉を重ねても、成し遂げた偉業の素晴らしさをうまい具合に伝える言葉が見つからないからです。

とは言え、記さねばならないでしょうね。

藤井聡太さんが第71期王座戦を制し、歴史的な八冠を達成しました、快挙の一言です。

小バカにされようとも、笑われようとも、中途半端で不完全な誉め言葉しか思い浮かびません。

言葉とはかくもむなしきものなのか・・

理由はそれだけではありません。

強すぎなのです。

言うまでもありませんが、ご当人は苦しい努力と研鑽を積み重ねて、峻険な高峰を征服したのでしょう、でも小生から見ると足取りも軽く、言うなればリズミカルに駆け上がってしまった感しかないのです。

スポコンドラマにありがちな、汗とか涙とかといった泥臭さ、つまりは起伏をともなったドラマがないのですよ。

スランプがあって迷い苦しむ姿があって、挫折とか心の乱れを乗り越えての結果であれば共感できるのでしょうが。

ただ目に映るのは、栄光の架け橋をただひたすら静かに歩む姿のみなのです。

名うてのプレイボーイとでもいいますか、色恋に溺れ、あるいは燃え尽き、棋士として道を踏み外す姿でも見せてくれれば、人間臭くていいのかな。

でもないでしょう。決して起きない安定感、強い意志を感じます。

こういう人なのでしょうね、天才と言うのは。

ドラマがあるとすれば、新たなライバルの出現かな。

「8冠」は本人にとっては功績ですが、彼以外の棋士にとっては屈辱なはず。

棋士諸君、どうか藤井撃破に立ち上がってくれ、新展開に期待します。

投資調査部 内田
























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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。