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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【9月8日】~見えているのに隠してきたこと~

2023年9月8日

芸能界を牛耳る巨大アイドル帝国・ジャニーズ事務所。

故ジャニー喜多川社長率いるこの帝国からは数多くのスターが誕生しました。

郷ひろみ、近藤真彦、田原俊彦、少年隊、光ゲンジ、SMAP、そして嵐――。

しかし、この帝国の内情や経営者の素性が語られることは今に至るまでほぼありませんでした。

ただ権力者の死と勇気ある告白によってカネ、権力、そして性欲にまみれた性暴力容認ジャニーズ事務所の鉄のベールが今、剥がされようとしています。

この変態経営者とその側近連中は少年への異常な性嗜好と、それによる少年たちへの性虐待が続いていることを知りながら徹底的した隠ぺいを図り、影響力をほしいままにしたことが被害の拡大を招いた最大の要因です。

ジャニー氏が合宿所で継続・反復して性暴力を続けていたことをこの連中は認識していたのに、何ら対応もせず、そればかりか黙認すると同時に被害少年たちに辛抱を半ば期待した節があり、それも被害を広げた大きな要因かと。

タレントの採用・デビューなどの生殺与奪を一手に握られ、絶対的な強い立場を乱用されたのであれば、被害者は不利益・悪影響を避ける意味でその行為を受け入れざるを得なかった・・・。

子供を手なずけ、言うとおりにすれば憧れのトップスターになれると思いこませることで、性の搾取に応じさせるように誘導するのは加害者のよくある手と聞きます。

おぞましい悪行と巧妙な罠に絡めとられた被害者に対して、早急な保証・救済をすることが、今最も優先されるのではないか、もちろん芸能活動などは二の次で。

かつて英国では首相や王室にも近かった有名司会者が未成年者への性加害を繰り返していた事件があったそうです。

生前からうわさがあったのですが、本格的に報道されたのは告訴が相次いだ彼の死後とか。

この英国での事件はその後徹底的に調査され、捜査もされました。

日本の場合はどうでしょう。

地検特捜部が独自捜査権を発動して強制捜査なり家宅捜索をするとか、国会も予算委員会に経営者や関係者を呼んで参考人招致なり証人喚問にかけて追及するとか、警察も児童福祉法違反、並びに安全配慮義務違反容疑で徹底的に調べるとか。

司法・立法・行政が全く動いていないこと自体が異常なのかも知れません。

加えてマスコミだって見て見ぬふりを・・・。

権力の番人が機能してない。

何が正しくて何が間違っているかという道徳について、正義の鉄槌と法の裁き、加えて社会的制裁が下されることを切に願う。

投資調査部 内田

















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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。