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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【8月22日】~軍事転用~

2023年8月25日

トム・クルーズ主演の大ヒット映画《トップガン/マーベリック》はご覧になりましたでしょうか?

この映画の影響で、戦闘機パイロットになりたがる若者が殺到しているそうです。

本作の見どころはたくさんありますが、現実世界の戦争を考える上で、重要な事が示唆されています。

例えば、冒頭のシーンで海軍少将が「君たちのようなパイロットは絶滅する」「これからは無人機の時代だ」と力強く指摘し、そして「故に無人機に予算を回すのだ」と結論付けるのです。

実際、ウクライナでも戦闘機同士が戦う場面はほとんどないようで、脚光を浴びているのはドローンのような無人機です。

今後の戦争準備に通じる象徴的な話でしょう。

映画はどうしたって役者が主人公となるわけですから人間味が必要になりますが、今後想定される現実の戦争では生身の人間より機械頼みの無人機の有効活用がテーマになると言う事です。

我が国の自衛隊でもかなり大きな課題になってくるのではないかと。

ドローン戦争―。そんな言葉が頭をよぎるのも私だけではないでしょう。

また、こうした新手の攻撃にも人工知能は重宝されると聞きます。

5Gや半導体とGPSに無人機とAI、そこに高度な画像処理技術などを組み合わせれば、高性能の新兵器が誕生します。

善良な科学者の良心が悪用されることのないよう切に願うのみです。

【6232】ACSL 同社の取締役会ではドローンの軍事転用に否定的な態度ですが、巨額の防衛予算の前に反転するのか、注視です。

投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。