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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【6月16日】~未来を語る水晶玉の素~

2023年6月16日

もし我々に未来を語ってくれる、予言してくれる水晶玉があるとすればどうでしょう。

これから15分後、30分後、1時間後、1日後に何が起きるのか?

もし私に未来を予言する水晶玉があれば、私は世界屈指の大富豪になっているでしょう。

残念ながら、未来を予言してくれる水晶玉や、将来を映し出す鏡は実在しませんが、それに代わるものが、まさに今出現しようとしています、皆さんご存じAIとして。

今まで人類は多くの進化を遂げてきました。

レオナルド・ダ・ビンチは空を高く飛ぶ鳥を見て飛行機の原型を生み出したし、磁石をみて羅針盤の力を推論し、川に浮かぶ木をみて人類は船を作り出したし、アインシュタインは光をみて相対性理論を考えました。

コペルニクスは天空を舞う星空を眺めて、天空が動いているのではなく、我々の地面が動いていると考えて地動説として発表しましたが、ただこれは当時の宗教界からタブー視され、死に追いやられることとなりました。

これらの発想全ては人間のものの考え方、そして常識を根底から変えてしまった代表例と思われます。

つまり人類はいろんなものを推論しながら、目に見えるもの、手に触れるものを感じながら「あんな風になれたらな」「それを人間仕様にかえたらどうか」と推論しながら進化をしてきたわけですが、この推論する力こそが人類の進化のもっとも大きな源泉になっていると思うのです。

例を挙げればきりがありません、電機の出現、自動車、月に飛ぶロケット、そしてコンピューター。

あらゆるものが人間の推論と言う力で生み出されています。

そこで現代の推論の最前線は何でしょう?

それは、コンピューターにデータをインプットし今から起きることをさまざまに予見しながら推論していこうと言う事です。

つまりAIですね。

突き詰めて考えると推論に必要なデータを収集することも重要で、流通するデータ量も爆発的に増加すると思っています。

例えば、車は人類が自動車事故を起こしながら、それでも今、妥協して文明の利器を使っています。

その事故を100万分の1に削減することが出来るならば、もっと安全で便利さが増すでしょう。

それにはさまざまなデータをもとに予見し、推論して未然に事故を防ぐという具合でしょうが、そのためには膨大なデータが必要になってくると。

この膨大な、これまでの100万倍の量でやってくるデータを人間が使って、それを推論していくというのは、もう不可能に近い訳で。

だから人類は、一気に、このAIの力を使って推論していくと。

こういう世界になっていくんだろうと思います。

つまりAIの基幹となるのは膨大なデータ、いわゆるビックデータとその処理と言う事なのです、【9719】SCSK、空売りが入っているのも気になります。

投資調査部 内田















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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。