内田晋也の株式投資コラム
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公開日:2023年5月19日
6月使用分から電気代がまた上がります。
政府が電力7社で申請していた電気料金の値上げを閣僚会議で了承しました。
東京、北陸、北海道、東北、中国、四国、沖縄の電力七社で、標準的な家庭で14%から42%の値上げだそうです。
ロシアのウクライナ侵攻や円安による燃料価格の高騰など、諸般の事情はあるのでしょうが当方にも切実な懐事情があるわけで。
国の規制下にあり、同業との競争にさらされない電力会社が、自らの体質改善を棚にあげ、コストプッシュを値上げで乗り切ろうとしているのです。
それもこれも電力会社が自由化された建前のせいで、総括原価の内容や発電のコストなど重要な情報が【企業秘密】と言う事になり、非公開になってしましました。
なぜ、こんないい加減な電力自由化を認めたのか。
なぜ、自由化を口実に必要な情報を隠すことを許しているのか。
値上げの妥当性を討議した消費者庁の有識者会議では、電力会社の非効率経営の批判が相次いでいるのに。
体質改善の道筋が見えないまま値上げの了承になってしまったことは、ありうべからざる事態です。
東京では昨日、気温が30度を超えました。
エアコンが不本意な唸りをあげる夏とその後に来る厳しい冬が心配になります。
今年の夏は大節電相場が到来するかもしれません。
いや、間違いないと思います。【4169】エネチェンジ
投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.