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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【4月21日】~神の御言葉と投資資金の行方~

2023年4月21日

投資の神様 米ウォーレンバフェット氏が来日し日本株への追加投資を表明しました。

その後から相場が強含み28000円を回復しその後も8連騰を実現しました。

投資の神様による直のご宣託となりますので機関投資家が本気買いを入れるのも無理もありません。

既存の投資先と知られた商社株だけでなく、考えている候補先も数社あるとのことで、にわかに日本株の割安性にスポットライトが当たる結果となりました。

とは言いつつ、神様の御言葉を受ける前からわかっていたはずです、日本株の割安さについては。

日本に住んでいない外国人に日本の良さを指摘され、日本企業に囲まれて暮らしている我々がその良さに気付かず、投資しようともしない。

そこが実に汗顔の至り、身の縮む思いがするのです。

それにしてもなぜ日本人はこれほど投資に悲観的なのでしょう。

株式投資や不労所得に対して基本のスタンスが批判的で、まず「そんなにうまい話があるものか」となってしまう。

「悪銭身につかず」や「労せずして得る所得はいずれ失われる」と言われてしまうと、「その通り」と妙に納得してしまうのです。

なぜでしょう。

それは説明が「倫理的」だからです。

日本人が持ち続けた美徳、律儀さ、公正さ、そういった精神論に気持ちが引っ張られてしまう。

この倫理的信条こそが適正な情勢判断の障害になっている、そう思うのですが、どうでしょう。

上は余談です。

戦後から見渡してみて、日本繁栄の起点となったのは間違いなく1950年に勃発した朝鮮戦争です。

この戦争を起点として日本は超絶的な戦争特需を獲得し、アジアの奇跡とも言われる経済復活を遂げるに至りました。

そこから70年、再度地政学リスクが高まりつつあります。

今後不可避と思われる北朝鮮の崩壊、中国による台湾の侵攻、そして中国の民主化。

これらの地政学局面を前に朝鮮戦争時と同様、アメリカの国益の最大化を考えると、日本経済・そしてある銘柄へのプレゼンスの高まりは不可欠なのではないかと思うのです。

失われた20年も言い換えれば発展の条件を蓄積し、成長のバネを獲得した20年と言える訳で。

これが、地政学局面で顕在化し、パワフルな資金誘導を誘発し、株価もこれまでにない程の復活を遂げる。

その前提に立ち上記の地政学や神様のご宣託を吟味し、資金調達の額も考慮すると例のコングロマリット企業が神の狙いではないかと思うのです。

防衛、エネルギーインフラ、半導体、原子力産業で重要な役割を担い、147年の歴史を持ったメイドインジャパンの象徴と言えるアノ企業。

驚くほどの量の営業権、神の大好きなブランド力を、驚くほど安く借り入れた円で投資することが出来るのです。

思考を停止している場合などではありません、深刻な悲観論の呪文にかかっている場合でもありません。

今こそ歴史の流れを本筋で見て今後の繁栄の土台を築くべき時ではないでしょうか。

富のために神がわざわざ来日したのですから。

投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。