内田晋也の株式投資コラム
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公開日:2022年11月11日
10月下旬から発表になりました決算発表により、物価上昇中にある日本企業の業績が徐々に明らかになっています。
円安の寄与や行動制限解除の恩恵がプラス要因となっている反面、企業によっては中国経済の不透明さがマイナス要因となっている模様。
全体として底堅く、上方修正が下方修正を上回っている点は今後評価される可能性があるでしょう。
しかし、株式市場に影響をもつ外国人投資家、なかでもヘッジファンドの一部は日本株を大きくショート(空売り)している輩もいるようで、米国株の下げに連動させて8月中旬から結構大き目の値下りとなりました。
孫子の兵法曰く、『兵は詭道(きどう)なり』。
孫子の兵法書よると、戦争なんてモノは、しょせん騙し合いに過ぎないと断言しているように、海外投資家、特にヘッジファンドのポジションは詭道=騙し合いを好むように感じます。
株価を上下に大きく変動させれば儲かる手段を持ってるので、資金力の大きさを利用して株価を上下に揺さぶることで、多くの参加者を惑わせているのです。
多くの銘柄が一斉に値下りし出すと、儲けたいと言う欲望よりも、損をしたくないという恐怖感が優ってしまいます。
恐怖に駆られて逃げようとする心理を逆手にとられないよう、値動きに付和雷同せず、外資の詭道に誘導されない心構えが重要でしょう。
今年もあと2か月を残すのみとなりましたが、一年を振り返ると今年は特に乱高下しました。
多くの個人投資家も運用成績に凸凹のある方が大半でしょう。
毎年この時期に考えるのは、来年の運用成績を確保するために何をすれば良いかです。
そこで来年を見越して、日本にのみ与えられた恩恵を二つほどご紹介します。
一点目は円安、中でも割安になった日本で商品を調達し海外へと転売する越境 EC(イーコマース)がさらに活況となると想定されること。
二点目は外国人による日本不動産への投資は「爆買い」などと表現されるほど活発化しており、今後、株式市場でもさらに話題となりそうだということ。
雑音やノイズに振り回されず、シグナルにのみ反応できるよう、日々精進して参りたいです。
投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.