内田晋也の株式投資コラム
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公開日:2022年9月30日
サンマの塩焼きは、秋が深まっていくなかで、なくてはならないモノの一つでしょう。
脂ののった身を大根おろしと共に頬張る瞬間に、秋を感じると言う人は多いのではないでしょうか。
ただ去年の不漁に続き、今年も旨くて安いサンマにありつくのは難しいよう。
水産庁が発表した今シーズンのサンマの来遊量。
漁獲量が過去最低だった昨年よりはマシのようですが、やはり低水準になるそうです。
大きなも小ぶりなものが多い上に、原油高の影響で価格もお高い傾向とのこと。
テレビで伝えられたところでは、北海道の市場で初水揚げのサンマが一尾10,000円値が付いたとか。
中国など外国船によって早めに獲られたり、海流の変化で泳ぐルートが変わったり、そもそも稚魚の育ちが悪かったり。
特に今年は日ロ関係の悪化もあって、国境付近にはあまり近づきたくない漁船も多いでしょう。
拿捕されたなんて今時シャレになりませんから。
どう考えたって高級魚とは思えない、値段も手ごろ、庶民の味の代表格。
そこに親しみがあって、濛々たる煙も滑稽に映るのですがね。
今の値段に親しみも愛嬌もあったものではありません。
文句を垂れ流したところで「少ない」「小さい」「高い」という三拍子ならぬ三重苦は続きそうな気配です。
海の環境が少しでも変わって、列島近くにサンマの大群が押し寄せてくれる日が、一日も早く訪れることを願うしかない秋かもしれませね。
投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.