内田晋也の株式投資コラム
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公開日:2022年6月24日
物価上昇に対処するため政策金利を引き上げたことで株式や暗号資産の価格が底値を探る展開が続いています。
ただリーマンショックの時と比べてみると、特にアメリカは補助金の関係もあり、思ったほど痛んでいません。
消費意欲は旺盛ですし、銀行のバランスシートもほぼ健全です。
貪欲な一部の個人や企業が、レバレッジを効かして(借金して)株や暗号資産を買った人は大きな傷を負いました。
また国のバランスシートも痛みを伴った傷を負ってはいます。
ただそれらを除いた集合体では健康体を維持していると思います。
ですので金額的には天文学的な数字となるでしょうが、リーマンの時と違い、本当の痛みは少ないように感じています。
ただ金利が低い前提で、当面続く見通しで幅広く買いを入れていたために、その調整が行われているのでしょう。
資産を売却して借金を返すような行為も一部にあるようです。
上がったものは下がる、下がったものは上がる。
今はそのような波の中にいる訳ですが、問題はもう波の底なのか、或いはまだ底でないのか。
ただ悲観的になり過ぎないことも大切だと思います。
投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.