【真実一路】内田晋也の投資コラム

【5月6日】~国土の防衛と通貨の防衛~

2022年5月6日

先週に行われた日銀金融政策決定会合の終了から円ドル相場はいとも簡単に130円処の節目を抜け、あっという間に131円台へと上値を伸ばす動きとなりました。

これが日本の実力を無視した投機の仕業かと問われれば、答えはもちろんNO。

むしろ日本の影の部分を反映した、実体に即したものであることを改めて思い知らされた、そんな感じがしています。

米の雇用に関して賃金が前年度比4.7%上昇し、過去最高を記録しています。

対して日本の賃金上昇率は、いまだに実質ゼロ%の水準を漂っています。

ましてや諸々の物価上昇はこれからが本番を迎えます。

今後消費者物価が上昇する中で賃金が上昇しなければ当局は金利引き締めに躊躇します。

しかも「賃金があがらない理由」が日本の構造的問題にあることは明らかで、それが多少なりとも改善に向かわない限り円安の流れを変えることなど出来ないのではないか。

つまり当面の為替相場は、円安がしばらく続くと見ておいた方が良いと思っています。

大統領が低金利政策にこだわり、通貨リラが大暴落して壊滅的なインフレに見舞われているトルコのような国もあります。

日銀が利上げすれば大量発行した国債の利払いで日銀自身の経営が厳しくなることは否めません。

だからといって異次元緩和をいつまでも続けることは通貨防衛の観点から無責任ではと思っています。

異論のある方も多いでしょう、ただ私は誤解を恐れずに思ったことを正直に綴っています。

しかも世界は戦時モード。

日本も西側の一員として対ロシア制裁に参加し、先日は日本人63人の出禁リストが出回るなど、相手方も刃をこちらに向けてきました。

当然ですがこれはまだ序の口、北○鮮やシ○アと組んで何か企んでいるかも知れません。

核保有国であるロシアと中国、北朝鮮に囲まれている現状と日本嫌いの韓国を見れば、有事となった際の東アジアでの日本の孤立は決定的です。

非核三原則の見直しや核の共有を持ち出した日本維新の会。

極めて穏健派とされた岸田首相の自衛力の強化発言。

国土の防衛も通貨の防衛も平和を前提にしてきた今までのやり方は通じないと肝に銘じる時なのだと思っています。

投資調査部 内田

※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。