内田晋也の株式投資コラム
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公開日:2021年8月13日
インテリが作ってヤクザが売る。
新聞の事です。
強引で悪質な新聞の購買勧誘を巡る批判が後を絶ちません。
それでも某大手新聞社のトップは、その温床である戸別配達制度が日本の新聞を支えていると自画自賛しています。
個別配送は世界的に例のない日本だけの制度ですが、実のところ支えているのは「日本の新聞」でなく、「新聞社の経営」そのもの。
急速に進む電子化・デジタル化によって、紙の新聞を配る個別配送は消滅の危機を迎えています。
紙の新聞だけならまだしも、新聞そのものから読者が離れている気がします。
かつてメディアは司法・立法・行政の三権を監督する意味で、「第四の権力」と言われました。
それが昨今記者クラブの体質に評されるように、すっかり既得権益の側にまわった感があります。
新聞を取り巻く環境が激変するこの時代に、新聞自らが変わり、変わるべきではないものを維持する気概はあるのか。
感情的でしょうか、ちょっと講釈に力が入ってしまいました。
上は余談です。
ある新聞で「来期業績に不安」という記事を見ました。
今期の業績は好調だが、来期に不安があるというのです。
その証拠に来季の予想が鈍いというのです。
片腹痛い。
今はまだ今期の第1四半期の段階で、更にコロナで先が見えにくいのに、今期より来期の伸びが鈍いとは。
今期のこの業績さえまともに織り込めていないと思われるのに。
夏季休暇明けからの物色動向を監視したいですね。
投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.