内田晋也の株式投資コラム
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公開日:2021年7月30日
証券ディーラーとして駆け出しの頃、トップの成績を叩き出していた先輩から成功するために必要なことを教えられました。
その先輩はピラミッドの図を描いて3分割し、土台となる一番下に「科学知識」と書き入れました。
マクロ経済の知識から金融工学まで科学的な知識を身につけることが大事だと言うのです。
その上の中段に「想像力」と書き入れ、相場は理論だけではダメで、感性を磨き相場観を養うことだと言うのです。
膨らませるのも、しぼませるのも、自分次第だと。
恐らく誰かの受け売りでしょうが、まぁ良しとします。
いずれも納得がいったんですが、最後、ピラミッドの一番上に「運」と書きました。
期待を裏切られたような気がして、笑いながら文句をつけます。
「なんだ、結局、運次第じゃないですか」
そんな私に先輩は諭すようにこう言いました。
「そうではないよ。運用とは 『運』を『用いる』と書くでしょ。知識を学び、感性の部分を磨く。そういう努力を積み重ねないと、神様が微笑んでくれないんだよ。」
なるほど。
石油王として巨万の富を築いたJ・ポール・ゲッティは成功の秘訣を訊かれてこう答えています。
「朝早く起きて、夜遅くまで働き、石油を掘り当てることさ」。
所詮は運次第と思うなかれ、「朝早く起きて、夜遅くまで働く」とあります。
要するにハードワークをしなければ運には恵まれないのです。
夏枯れ相場の様相が広がりつつある中で、補正予算30兆円の矛先に注目しつつ、この先の相場を想像してみたいと思います。
皆さんもご一緒に。
投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.