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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【7月21日】~それでも私は信じます~

2021年7月21日

今週末いよいよ東京オリンピックが開催されます。

実はこのオリンピック期間の感染状況によっては衆院選での自民党苦戦、菅政権の退陣シナリオが浮上しかねないとの観測があるようで、それが株価を押し下げている要因となっています。

一方アメリカはどうでしょう、オールスター戦の前夜祭として行われたホームランダービーで、大谷翔平選手が素晴らしい戦いを見せてくれました。

スタジアムにつめかけた満員の観客もスター選手に大きな声援を送っていましたが、誰一人、マスクはしていません。

メジャーリーグを生で、スタジアムで、ビールを飲みながら、マスクなしで大勢で楽しんでいるのです。

我が国ではすったもんだの末に開幕にこぎつけたオリンピックは無観客で、アルコールはもちろんなし。

この差が株価の差なのでしょう。

では感染の再拡大はあるか?

恐らく大したことはないでしょう。

この状況で、大方の予想に従って「再拡大なし」にBETしたとします。

賭けに買った場合、要するに感染が拡大しなかったとしても相場は何も起こらないでしょう。

いわゆる「織り込み済み」と言うやつです。

ところがどっこい。

もしも賭けに負けた場合、つまり予想に反して感染が極端に拡大し、内閣支持率が急落したら?

少なくともファーストタッチはネガティブに反応になるでしょう。

ショック安程度で済めばよいでしょうが、場合によっては景気の後退を示唆する下げになるかもしれません。

そう考えると、どのような投資行動を取るべきでしょう。

期待値がプラスになるようなヘッジポジションを取ればよいのです。

何も起きないことを前提に、何かが起こった時の保険を掛ける。

賭けをするなら、買ったときに得るものと負けたときに失うものを考えるのです。

それが7月20日近辺の(本原稿執筆時)の値下がりの要因と捉えています。

「アナタハ、神ヲ、信ジマスカ?」

おかしな発音に驚いてインターフォンのカメラを覗き込むとパンフレットを持った外国人の方が家の戸口に立っていました。

「はい、信じます。」と私は答えます。

「失礼デスガ、YOUノ仕事ハナンデスカ?」

「投資顧問で助言業をしています。」

「投資ジョゲンッテ聞キナレマセン」

「株の値上がりと値下がりの予想をして、投資家に賭けをすすめる商売です」

「ナンダカ、怪シイデスネ。ソレデモ神ヲ信ジルノデスカ?」

「もちろんです、神を信じて善行に徹すれば天国へ行けるけど、神を信じず悪行に徹すれば地獄へ落ちるのでしょう?」

「であれば私は、信じます。期待値がプラスになる思考に慣れきってますから。しかも神様に味方になってもらわないと、この商売やってられません。であれば神様なら何でも信じます。」

買ったときに得るものと負けたときに失うものを考えるとは、こういう事です。

それでは良い4連休をお過ごしください。

投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。