内田晋也の株式投資コラム
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公開日:2021年6月18日
身代金目的の誘拐事件と言えば、三井物産マニラ支店長の若王子さんが思い浮かびます。
ご記憶されている方も多いでしょう。
フィリピン駐在中ゴルフの帰りに誘拐され、三井物産本社が身代金の支払いを拒否したことで問題が長期化、マスコミ報道も過熱を極め、世間は大きく沸騰しました。
犯人グループは若王子さんの中指を切断したような写真や録音テープが送り付け、結局2億2500万円の身代金が支払われたとされています。
前置きが長くなりました。
今や時代はすっかり変わり、身代金を狙う無法者の手口は、大企業のサイバー攻撃へと変化しています。
コンピューターウィルスを忍び込ませ、システムを停止させる。
停止させたくなければ、身代金を払え―。
そう狼藉者から暗号資産を要求されたのは米石油パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインです。
石油供給が滞るくらいならばと、やむなく5億円の支払いに応じたそうですが、捜査機関と専門家チームがサイバー空間で追跡。
このほど見事、大半を奪い返したそうです。
足のつきにくい暗号資産を指定するなどもはや素人の域ではありません。
支払う道理のないお金ですから、取り戻すのは大歓迎です。
では、公職選挙法違反で当選無効となった河井安里元参議院議員に支払われた「歳費」「期末手当」「文書通信交通滞在費」の合計4942万円はどうなるでしょう。
当選無効となったわけですから支払う道理の無いお金です。
元は税金でもありますので、是非とも回収する姿勢を示して頂きたいです。
自民党幹部とのやり取りもつまびらかにする執着と手段を尽くしてほしいものですね。
テクノロジーで特殊詐欺被害”0”(ゼロ)社会へ挑戦する 【4441】トビラシステムズに注目しています。
投資調査部 内田
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内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.