内田晋也の株式投資コラム
前の記事
次の記事
公開日:2021年2月5日
米ゲームストップ株がとんでもない上昇となったのち、一転して暴落したことが話題になっています。
ただの投機とかそういうものではなく、どちらかと言うと壮大ないたずらのような感すらある、今回の騒動。
ネット上で結託した投資家諸氏が有名ヘッジファンドのショートポジション(空売り)をロスカットさせる目的で株価を吊り上げたようで、大口投資家の損失額も含め話題をさらいました。
日本でも過去、四大証券を目の敵にし、「個人投資家主体の市場へ変えよう」と力説した大物仕手筋の方がいらっしゃいましたがそのK氏の手法も空売りを買い戻しを誘発させるものだと記憶しております。
当時の状況をざっくりですが、
「こんなボロ株あがる根拠がない・・」
値下りを前提にした空売りを大量に飲み込んでいる銘柄に対し、K氏が主宰する「誠備グループ」が主導して会員に買い向かわせる。
大量に買い占めて浮動株を吸い上げつつ、売り方を評価損や逆日歩の恐怖に持っていき、最終的には踏み上げ相場に持って行く。
空売り勢がいくらでもいいからと買いが殺到したその瞬間、高値で売り抜けさせる。
その代表格が【3431】宮地エンジニアリンググループで、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
他にも丸善、ラサ公、兼松日産など、次から次へと5倍6倍の株価に吊り上げました。
今回のゲームストップ騒動が米国だけではなく、日本でも「あの株買いまくって、空売りを踏ませろ!」とSNSで募集したら案外、それに乗っかる個人投資家は出てくるかも知れません。
週末に空売りの入った銘柄を血眼になって探す方が増えてくるかもですね。
見つかればラインで配信しましょう。
ショートスクイーズを狙うなら【3003】ヒューリック。
前の記事
次の記事
内田晋也(うちだしんや)
1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。
©G&D advisors.