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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【5月1日】~秋入学について~

2020年5月1日

ペスト(黒死病)という病は古来より複数回の世界的な大流行が記録されていますが、特に14世紀に起きた大流行では世界人口の22%が死亡したと推計されているようです。

中世ヨーロッパでは人口が激減したことに伴い相対的に農民の立場が強まるなど、資本主義への移行を促すきっかけを作ったと言われています。

そこから見ると人類を再三苦しめた感染症には人類や社会に変化を促す力があるのかもしれません。

今回のコロナで大きな変化が伴うのは、もしかしたら学校かもしれません。

明治以来から続く習慣に見直しが提案されました。

臨時休校が長引いて学力の地域差が広がらないように、入学を9月に、というものです。

どうも政府も乗り気に見えるのは小生だけではないでしょう。

とはいえ、実現は並大抵のことではないでしょう。

数年前、東京大学が秋入学を模索しましたが、断念した経緯があります。

小中高校や企業も同時に変わらないと、試験の時期がずれるなどの弊害が出てしまうからです。

習慣という壁は予想以上に厚いもの。

壁が薄くなったように見える今であれば学校も企業も一緒に変えることが出来るでしょう。

こうした大きな構造変化を通じてビジネスモデルを変化させられる企業に注目したいですね。

ただ忘れてもらっては困ります。

主役は、勉学に励む子どもたちであることを。 

それではまた来週お会いしましょう。

投資調査部 内田

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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。