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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【11月22日】~パーキンソンの法則より~

2018年11月22日

会議は短くて少ないほうが良い。

組織に属していれば多くの人がそう思うものではないでしょうか。

何人くらいで話し合うのが一番いいのか、この問題について有名な「パーキンソンの法則」があるのでご紹介します。

これは英国の歴史学者パーキンソンが、閣僚の定数について分析したもので、それによると最も望ましいのは、5人 だそうです。

首相、外相、防衛、法務の各大臣で足りるとされ、この人数なら互いに存分に意見交換し、かつ秘密も保てるとのことです。

ところが内閣は膨らむ傾向を持つもの。

権力を欲する連中がポストを求めて突き上げが起こるからです。

彼らの言い分を聞くに従い手っ取り早く椅子を用意することで、かくしてやがて2桁となるらしいのです。

ただ20人を超える頃、組織は突然変異を起こすそうです。

主要メンバー5人ほどが前もって大体のことを決めてしまうようになり、会議は儀式へ、時間の無駄となる欠点を法則は示しています。

翻ってわが国日本の閣僚は現在、一人増えて首相以下20人からなります。

その議事録を見てみるとどうやらお膳立てに沿って淡々と議事が進んでいるようです、議論といったやり取りも一切ナシ、所要12分。

短いのは大いに結構、だが中身は英国産の法則を見事に裏付けているように見えてしまいます。

全ての重要案件は別の場所で決まっていると考えたほうがいいでしょう。

安倍長期政権の弊害に目が向くようだと・・・・・・その辺の話は別の機会に。

それではまた来週お会いしましょう。

投資調査部 内田



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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。