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【真実一路】内田晋也の投資コラム

【2月9日】~月と相場の関係!?~

2018年2月9日

前週1月31日は2015年4月4日以来、約3年ぶりに日本全国で皆既月食が起きました。

ご覧になられた方も多いと思いますが、私は寒空の中その神秘的で荘厳な様子に圧倒されました。

皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並び、満月が地球の影に入って暗くなる現象で、太陽光の一部が地球の大気を通って月面を照らすため月が赤銅(しゃくどう)色に見えることです。

ユダヤ教やキリスト教にとっては特別に意味のある天体配置で、終末期に黒い太陽や赤い月が現れるなどといった話もあるそうです。

また日本ウナギやサンゴ、エビなども満月に産卵すると言われており、月の持つ不思議な力が作用しているんでしょうね。

月の満ち欠けと相場の関係を気にする人は多いですが、今回の皆既月食が影響してしまったかどうか。

2月2日の米国ダウは660ドル、5日には1100ドル、8日も1000ドルと大幅な下落となりました。

この歴史的な下げの影響で東京市場では数年に一度の追証発生件数となったようで、投げ売りを巻き込む結果となっております。

仮想通貨の乱高下や株のバブル化を囃す声にくぎを刺したか、投資家にとって強烈な冷や水を浴びせられることとなってしまいました。

ただ私は今回の株式市場の調整について前向きに受け止めています。

市場があのまま上昇を続けて行くことのほうがその後の反動を大きくすることもあり、投資家の傷を深める可能性がより高まるからです。

現状で株価の調整が起きることは長期的には良いことであると判断しています。

辛いですけどね・・・。

そんな中で監視したいのは一度目の下げで全面安→二度目の下げは影響受けず→三度目の下げで逆行高する銘柄です。

売り圧力が弱まり指数離れした銘柄は次の戻り相場の先導役を果たすと考えます。

とは言っても値下がりによる実現損や含み損を抱えている方も多いでしょう。

月に代わってお仕置よ、となる前に次の本命をツキ止めたいですね。

お叱りは別の機会に。

それではまた来週お会いしましょう。

投資調査部 内田晋也
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内田晋也(うちだしんや)

略歴

1973年千葉生まれ。大学時代は経済学部にて国際貿易金融論を専攻し卒業。1996年より現三菱UFJモルガンスタンレー証券にて営業職として勤務。20歳代で手数料ランキング1位を成し遂げる。その後、極東証券に移籍しディーラーへ転身。ポジション3000万からスタートし、そこから6000万→1億→3億→6億と目覚ましい活躍をするも、これまで20年間で培った経験を個人投資家へ伝えたいとの思いから投資助言の道へ。2017年7月よりG&Dアドヴァイザーズへ入社し現在に至る。