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公開日:2021年6月21日
【6/21】第301回 いまこそ低PBR銘柄を探せ!



さあ301回目のコラムです。前回はPERを取り上げましたが、今回はその流れをくんで、PBRを取り上げます。
 PBR(株価純資産倍率)は、PER(株価収益率)と並んで、古くから利用されている個別銘柄を計るモノサシのひとつです。
 PBRとは、1株当たりの純資産に対して、株価が何倍に買われているのかを見る指標で、その企業の資産価値に対する割高割安を見るものです。PER同様、低いほど割安、高いほど割高と判断されるのが通常です。
 純資産というのは、企業の資産から負債を差し引いたもので、その企業が事業活動をやめて解散をしたときに残る資産とも言えます。解散時に残った資産は、株主が持ち株数に応じて分けてもらえることになるので、1株当たりの純資産とは、その企業の1株当たりの解散価値とも言えるのです。
 したがって、PBR=1倍という数値の意味するものは、その企業の株価と、1株当たりの純資産(=解散価値)が等しくなっている状態を指します。投資家にとっては、現在の株価でその企業の株式を買って、すぐにその企業が解散したとしたら、株価と解散価値が同じ価格なので、投資資金がそのまま戻ってくることを意味します。つまり、そこまで株価が売られることは通常はない。だから、PBR=1倍が株価の底値圏であると、教科書的には判断されます。
 教科書的にはそうなのですが、現実はそうではなく、純資産が簿価ベースで計算されているために含み損などが計算に入っていないなどといった理由で、PBR=1倍を割れている銘柄も数多く存在します。5月28日現在の株価で計算すると、東証一部全銘柄平均のPBRが1.32倍なので、1倍前後の銘柄もかなり多いことが想像できます。
 実際に、前回同様、東証一部上場銘柄について業種を電気機器に絞り、時価総額1,000億円以上の企業に絞ってPBRを比較してみると、PBRの低い順に、コニカミノルタ(証券コード4902)の0.54倍、日清紡HD(同3105)の0.61倍、アルプスアルパイン(同6770)の0.70倍と並んでいます。
 前回のPER同様、PBRが低いからといって必ず株価が上がるわけではありませんが、PERやPBRの低い銘柄であれば、同業種の他の銘柄に比べて下がりにくい可能性は高いと考えられます。
 現在のような、もみ合いが続いている相場展開のときこそ、割安な銘柄をじっくりと探しておくことが重要かと思います。


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