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公開日:2009年5月26日
【5月26日】パッシブ運用とアクティブ運用の違い2

 前回はパッシブ運用とアクティブ運用の基本的な違いに触れましたが、今回は、そのような運用手法が誕生した背景についてまとめたいと思います。
そもそもパッシブ運用という手法が登場したのは、1970年ごろに「効率的市場仮説」という考え方が体系化されたためです。これは、市場(マーケット)は効率的であるとする考え方で、ここでいう「効率的」とは、入手できる情報を利用して市場平均を上回るような超過収益が得られるかどうか意味するものです。市場が効率的であればあるほど、情報が瞬時に価格に織り込まれるので、入手可能な情報を利用しても市場平均を上回るような収益は得られないと考えられます。
入手可能な情報とは、過去の株価情報や、企業の決算発表の数値など、世の中に流れるさまざまな情報です。先進国の市場においては、過去の検証などにより、かなり効率的なのではないかという説も出されました。
このような考え方をもとに、市場が効率的だとするなら、市場平均と同じような運用成果を目指すのが最も無難な運用法だろうということで、パッシブ運用が考え出されたわけです。実際に1970年代後半あたりから、公的年金の運用などにもパッシブ運用が使われていきました。
しかしその後、効率的市場仮説を否定する考え方も登場してきました。それが、アノマリー(特異性、異質)といったものです。市場は必ずしも効率的なのではなく、PERの低い銘柄や小型株を買ったほうが収益率は高くなりやすいとか、1年うち1月の収益率が高い傾向にあるなどといったアノマリーの存在が過去の検証から見つかった。だとすれば、そのようなアノマリーをうまく利用することで、市場平均を上回る運用成果を獲得できるのではないだろうか。ということで登場したのがアクティブ運用の考え方です。
はたして、本当に市場は効率的なのか、または、効率的ではないと断定できるのか。この結論は、そう簡単に出せるものではありません。今後も学者たちは研究を続けるのでしょうが、私たちファンドの利用者としては、パッシブとアクティブのどちらかが必ず有利だというわけではないことを胆に命じて、さまざまなタイプの商品(個別の株式や債券、投資信託など)をバランスよく利用するのが無難だといえるでしょう。

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