【11月20日】格付けって何だ?
2008年11月20日
前回まで債券についてまとめましたが、そのなかで、債券の発行体(国や企業など)が利息や償還金をきちんと支払ってくれるかどうかの安全性によって利回りが違ってくると書きましたが、そのような発行体の信用リスクを計るモノサシに「格付け」というものがあります。
格付けとは、格付機関または格付会社と呼ばれる第三者の民間機関が、その発行体の信用の度合いを簡単な記号で表わしたものです。
一般的な格付けの表記方法は、最上級から順番にAAA(トリプル・エー)、AA(ダブル・エー)、A(シングル・エー)、BBB(トリプル・ビー)…といったかたちで、最低の格付けは、C(シングル・シー)または、債務不履行状態を示すDという格付けを最低としているところもあります。そして、BBB以上が投資適格(=安全性が比較的高い)、BB以下が投資不適格(=比較的危険性が高い)と判断されるのが一般的です。
世界的に有名な格付会社としては、アメリカのムーディーズやS&P、フィッチなどがあり、日本では、格付投資情報センター(R&I)や日本格付研究所(JCR)などがあります。債券などの場合、新規発行の際に発行会社がこれらの格付会社に依頼をして、格付けを取得するのが通常ですが、発行体の依頼に基づかず、格付会社が勝手に格付けを行う場合もあります。
私たち投資家が格付けを見るうえで注意すべき点としては、同じ発行体でも格付け会社によって格付けが異なる場合があることや、その時々によって格付けが変更されることがある点などが挙げられます。
まず、同じ発行体(または、同じ債券等)に複数の格付会社の格付けがある場合、基本的には低いほうの格付けに注目すべきでしょう。なぜなら、格付けを低くしている何らかの理由があると考えられるからです。
それから、格付けの変更は、「格上げ」であれば、債券価格の上昇(=利回りの低下)や株価の上昇が見込めますが、「格下げ」は反対に債券価格の下落(=利回りの上昇)や株価の下落につながる傾向にあります。極端なケースですと、大幅な格下げによって信用度が下がり、資金調達ができなくなって破綻をするという企業もあるくらい、格付けは多くの投資家が注目し、その変更によってマーケットが動くこともあるのです。国の格付けや企業の格付けは要注目でしょう。
格付けとは、格付機関または格付会社と呼ばれる第三者の民間機関が、その発行体の信用の度合いを簡単な記号で表わしたものです。
一般的な格付けの表記方法は、最上級から順番にAAA(トリプル・エー)、AA(ダブル・エー)、A(シングル・エー)、BBB(トリプル・ビー)…といったかたちで、最低の格付けは、C(シングル・シー)または、債務不履行状態を示すDという格付けを最低としているところもあります。そして、BBB以上が投資適格(=安全性が比較的高い)、BB以下が投資不適格(=比較的危険性が高い)と判断されるのが一般的です。
世界的に有名な格付会社としては、アメリカのムーディーズやS&P、フィッチなどがあり、日本では、格付投資情報センター(R&I)や日本格付研究所(JCR)などがあります。債券などの場合、新規発行の際に発行会社がこれらの格付会社に依頼をして、格付けを取得するのが通常ですが、発行体の依頼に基づかず、格付会社が勝手に格付けを行う場合もあります。
私たち投資家が格付けを見るうえで注意すべき点としては、同じ発行体でも格付け会社によって格付けが異なる場合があることや、その時々によって格付けが変更されることがある点などが挙げられます。
まず、同じ発行体(または、同じ債券等)に複数の格付会社の格付けがある場合、基本的には低いほうの格付けに注目すべきでしょう。なぜなら、格付けを低くしている何らかの理由があると考えられるからです。
それから、格付けの変更は、「格上げ」であれば、債券価格の上昇(=利回りの低下)や株価の上昇が見込めますが、「格下げ」は反対に債券価格の下落(=利回りの上昇)や株価の下落につながる傾向にあります。極端なケースですと、大幅な格下げによって信用度が下がり、資金調達ができなくなって破綻をするという企業もあるくらい、格付けは多くの投資家が注目し、その変更によってマーケットが動くこともあるのです。国の格付けや企業の格付けは要注目でしょう。