投資の前にコレだけは知っておこう!

【9月8日】年1回は家計と資産の現状把握を

2008年9月8日

 このコーナーの第1回目の原稿(※7月1日掲載分。再掲載中です)で、大切なのは「敵を知り己を知ること」と書きました。今回は、敵(=金融商品やマーケット)の話ではなく、己(=投資家自身の家計や資産の状況)の話にしましょう。
 これを読んでいる皆さんは、定期的に自分の家計や資産の状況をチェックしていますか。意外と定期的にはやっていない人が多いのではないでしょうか。自分の家計や資産の状況がきちんとわかっていないと、自分がどの程度リスクを取っても大丈夫なのかがわかりません。必要以上にリスクを取ってしまったりする可能性があるので、まずは投資の前に家計や資産を確認し、投資の後にも定期的にチェックしていくことが大切です。
 ではまず、家計のチェックから。ただ、これまで家計簿をつけてこなかった人が、いきなり毎日つけていくのは大変です。そこで、年1回でもいいので年間ベースの収入や支出を確認するところから始めていきましょう。
 会社員の人であれば、年末か年明けに会社からもらう源泉徴収票を見ると、「支払金額」などと書かれたところで年収がわかります。そして、右上のほうの「源泉徴収額」が所得税額、中段の右寄りにある「社会保険料等の金額」が社会保険料。さらに、毎年5月か6月ごろに会社から渡される住民税の特別徴収の通知書(6月から翌年5月までに差し引かれる住民税額が記載された細長い紙)を見れば、住民税額がわかります。
 あとは、年収から所得税と社会保険料と住民税を差し引けば、年間ベースの手取りの収入(=可処分所得)がわかります。
 そして、年間ベースの支出額は、1年間で貯金できた金額を、可処分所得から差し引けば求められます。例えば、可処分所得が400万円で、1年間で貯めた金額が50万円だった場合、350万円が年間の総支出になるわけです。支出の内訳は、住居費や教育費、保険料など、把握できているものと、交際費や諸雑費など、あまり把握できていない金額にわけて分類しておくと、毎年家計を把握していくなかで支出の傾向がつかめると思います。
 資産についても、年1回程度きちんと把握してみましょう。預貯金の残高や株式や投資信託などの時価、そして、ローンがある人は、その残高も確認すべきです。プラスとマイナスの財産がどの程度あるのか。家計と資産のチェックは、お金の面での健康診断と一緒です。定期的に行うようにしましょう。
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菱田雅生(ひしだまさお)

  • ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 2級DCプランナー
  • 住宅ローンアドバイザー
  • 金融知力普及協会認定インストラクター

略歴

1969年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社、独立系FP会社を経て、2005年8月よりフリーに。現在は、相談業務や、原稿の執筆、セミナー講師等に従事する傍ら、TV・ラジオ出演などもこなす。

書籍

「お金を貯めていくときに大切なことがズバリわかる本」すばる舎 (2018/1/25)

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