投資の前にコレだけは知っておこう!

【8月21日】株式投資はとても高尚なもの?

2008年8月21日

 資金調達をしようとする主体(国や企業など)が証券を発行し、それを投資家が直接購入するかたちでお金の貸し借りが行われることを直接金融といいます。その直接金融の代表格であるのが債券や株式です。
 債券は、一定期間のお金の貸し借りを約束するもので、発行体は投資家に利息を支払い、満期が来たら全額を返済します。つまり、一種の借用証書だということができます。
 一方、株式は、投資家である株主から出資を募り、収益が上がったら一定の配当金は出すものの、債券のような満期はないので、株主に対して出資金の返済は行いません。つまり、お金は借りるけれども、けっして返さないのです。
 株式会社の制度を本格的に導入した最初の会社は、1602年設立のオランダ東インド会社だといわれていますが、現在に至るまで資本主義経済が拡大していった理由の1つに、この株式会社という仕組みができたことが挙げられるのではないかと筆者は考えています。なにしろ、借りたお金を返さないでいい仕組みなのですから。
──いい商売を思いついたんだけど、お金を貸してくれない?儲かったら配当金あげるから。あ、でも、お金は返さないけどね!──
という仕組みです。考えた人は本当にスゴイと思います。
 そして、さらにスゴイのが、お金を返してもらえない株主同士で持っている株券を自由に換金できるように、オークション方式による株券の取引所を作ったことです。これで株主は、発行体からお金を返してもらえなくても、取引所に行けば株券を時価で換金できるようになったのです。
 その後、企業の発展とともに株式市場も発展し、収益を得た投資家による個人消費も伸び、世界経済が発展していったとも考えられます。
 そう考えると、歴史上のさまざまな技術的な発明もスゴイですが、株式会社という仕組みも、人類にとって大きな発明だったのではないでしょうか。だとすると、株式投資は人類の発展に欠かすことのできない高尚なものだともいえる気がします。
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菱田雅生(ひしだまさお)

  • ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 2級DCプランナー
  • 住宅ローンアドバイザー
  • 金融知力普及協会認定インストラクター

略歴

1969年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社、独立系FP会社を経て、2005年8月よりフリーに。現在は、相談業務や、原稿の執筆、セミナー講師等に従事する傍ら、TV・ラジオ出演などもこなす。

書籍

「お金を貯めていくときに大切なことがズバリわかる本」すばる舎 (2018/1/25)

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