投資の前にコレだけは知っておこう
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公開日:2020年6月12日
【6/12】第286回 レバレッジ型とインバース型の注意点



今回は、ETF(Exchange Traded Fund)についてのお話です。
 取引所で上場株式と同じように取引されているETF(上場投資信託)ですが、2001年の導入以降、徐々に本数も増え、現在約200本のETFが売買されています。
 その中で、レバレッジ型とされるものが11本、インバース型とされるものが18本あります。
 レバレッジ型は、日経平均株価やTOPIXなどの指標と同じ方向に動くもので、日経平均株価が10%上がったら、そのETFは20%上がるようなレバレッジ(てこの原理)が効くタイプです。
 一方、インバース型は、日経平均株価やTOPIXなどの指標と逆の方向に動くもので、日経平均株価が10%上がったら、そのETFは10%下がるとか、20%下がるといったように、−1倍または−2倍に動くタイプです。
 簡単な理解としては、上がるほうに賭けるのがレバレッジ型で、下がるほうに賭けるのがインバース型です。
 レバレッジが効いたETFを利用すれば、指標の動きの2倍の動きになるので、方向を当てることができると大きな利益を手にすることができます。
 ただし、商品の仕組み上の注意点があることも知っておくべきでしょう。
 どういうことかというと、先物取引を利用して、2倍に相当する金額を買い建て、もしくは売り建てしていることになるので、日々の動きは2倍の変動率になるのですが、中長期的に保有すると、必ずしも変動率が2倍の動きにはならないのです。
 例えば、TOPIX連動の−2倍のインバース型ETFを買っていたとして、1日目のTOPIXの動きが+10%(100→110)だったとすると、このETFは−20%(100→80)になります。2日目もTOPIXが+10%(110→121)だったとすると、ETFは−20%(80→64)になります。
 これを2日間合計で計算すると、TOPIXは+21%、ETFは−36%です。−2倍である−42%にはなっていません。
 逆に、1日目にTOPIXが−10%(100→90)でETFが+20%(100→120)となり、2日目にもTOPIXが−10%(90→81)でETFが+20%(120→144)となった場合で2日間の合計を計算すると、TOPIXが−19%であるのに対してETFは+44%と、−2倍以上になっていることがわかります。
 このように、レバレッジ型やインバース型のETFは、長い期間保有するほど、実際の指標の変動率からは乖離が生じてしまうことを知っておきましょう。
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