投資の前にコレだけは知っておこう
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公開日:2020年5月22日
【5/22】第284回 監理銘柄・整理銘柄って何?



アパレル大手のレナウンが、2020年5月15日に東京地裁から民事再生手続き開始の決定を受けたと発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大以降、国内の上場企業が法的整理手続きに入るのは初めて。負債総額は約138億円。今後は再建に向けて、1ヵ月をめどにスポンサーを探すようです。
これを受けて東京証券取引所は、レナウン株を「整理銘柄」に指定し、6月16日に上場廃止にすると発表しました。
 さて、この整理銘柄とは何かというと、取引所の上場廃止基準に該当し、上場廃止が決まった銘柄のことをいいます。
すぐに上場廃止にしてしまうと、投資家が取引所での売買の機会を失ってしまうので、整理銘柄として一定期間(通常は約1ヵ月)売買できるようにしたうえで上場廃止となります。レナウンの場合は、整理銘柄の期間は5月15日(金)〜 6月15日(月)で、上場廃止日が6月16日(火)となっています。
一方、似たような言葉に、「監理銘柄」と呼ばれるものがあります。監理銘柄とは、取引所が上場廃止基準に該当するおそれのある上場有価証券について、その事実を投資家に周知するために設置された制度です。
上場廃止かどうかの審査を行う「監理銘柄(審査中)」と、上場廃止基準に抵触するかどうかの確認を行う「監理銘柄(確認中)」があります。審査・確認後に上場廃止が決定された場合には、整理銘柄に指定されます。
 つまり、整理銘柄は上場廃止が決まっている銘柄で、監理銘柄はまだ廃止は決まっていないが廃止の可能性もある銘柄と言えるでしょう。
 2020年5月21日時点で調べたところ、東証の監理銘柄は13銘柄、整理銘柄はレナウンも含む5銘柄でした。もちろん、これらの銘柄のすべてが債務超過の破たん企業というわけではありません。割合として多いのは、上場廃止を前提にグループ会社(親会社など)がTOB(株式公開買付け)を実施している銘柄でした。やはり、こんな状況とはいえ、上場企業(東証だけで約3,700銘柄)で破たんしていく企業というのはそれほど多くはいないということがわかります。
 なお、整理銘柄に指定されると、約1ヵ月は売買できますが、上場廃止日には無価値になりますので、株価は限りなく1円に近づいていくのが通常です。しかし、新規での空(カラ)売りを行うことはできません。株価の動きとしては、空売りをしていた人たちの買い戻しや短期筋の買いによって、短期的に上昇するときもありますが、方向性としてはジリジリ下がっていくのが通常です。1円で買って2円で売るということを考える人もいますが、仮に1円で買えても、2円で売るためには、2円で買ってくれる人がいないと無理なので、実際にはなかなか難しいと言えるでしょう。
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